残念ながら数年前に亡くなってしまいましたが、私の人生に大きな影響与えた、メンターとも呼べる一人の女性がいました。
彼女はもともと医師だったのですが、ある時、彼女が信じられないような話をしてくれたことがあります。
人格が変わると体の状態も変わる
映画や小説の世界の話ではなく、実際に「多重人格者」と呼ばれる人がいます。彼らは人格が変わると顔つきや声、筆跡なども変わるらしいと言う事は前から知っていました。でもそれだけではなく、人格の変化とともに次のような変化があるそうです。
- 脳波の波形
- 人格ごとの別々の記憶や能力
- 声や字のクセ
- 芸術的な才能など
- 性格
- 知能指数
- 利き腕
- 言語能力(別の人格では使えない言葉を使える)
これらはどちらかというと外からは見えない内面的・性格的な変化です。それであれば、「なんとなく、そう言われればそうかも知れない」と思うことがあるかも知れません。でも、彼女の話はそんなものではなく非常に衝撃的でした。
それは、人格が変わると同時に体の状態が変わると言うことです。
もっとわかりやすく言うと、例えば、ある人格の時に糖尿病だったとしましょう。それが別の人格になると糖尿病ではなくなり、その代わりにがんになってしまったりすることがあると言うのです。
人格の変化による生物学的な変化の例
私がその話を聞いたのはかなり前のことです。そこでいろいろ調べてみると、さまざまな例があることがわかりました。
ベネット・ブローン博士(シカゴの国際多重人格研究協会)
ある人格ではオレンジジュースを飲むとひどい発疹を起こすというアレルギーを持つ人がいた。ところが、アレルギーを持たない人格に変わると発疹は直ちにおさまり、オレンジジュースが飲めるようになる。
フランシーヌ・ハウランド博士(エール大学の精神科医)
ある人がスズメバチに刺されてしい、目を開けることができないくらい腫れ上がってしまい、激痛も伴っていた。ところが眼科医は少なくとも一時間後でなければ時間がとれないことがわかった。偶然にも彼の別の人格が「麻酔人格」で、痛みを全く感じない人格であったため、その人格を表面に出させることで痛みを消すことができた。
しかしこの時に起こったのはそれだけではなく、眼科医の治療を受ける頃には腫れはおさまり、目も正常な状態に戻っていた。その後しばらくして元の人格に戻ると、痛みや腫れも再び彼の体に現れたのである。
クリスティ・ラドロウ(言語障害矯正の専門医)
多重人格者は人格によって声が変わるだけでなく、声紋も変わることを発見した。声紋の変化には根本的な人体機能の変化が必要なため、一流の俳優でさえ声紋を偽れる程に声を変えることはできない。
その他、ある人格では色盲だった人が別人格では正常になったり、目の色が変化したり、視力が変わったりすることもあるそうです。
また、私が聞いた話のように糖尿病、がんの他にも、てんかんの症状が出たり・消えたりした例も報告されています。
メンタルは想像以上に体に影響を与えている
これらがなぜ起こっているのか?については、現代の医学では証明できないことだと思います。でも、実際に検査をしたりするとそうなっているので、理由はわからなくても現象が起きていることは事実です。
性格が変わると言う事は、言い方を変えるとその人のメンタルが変わると言うことです。つまりこの事実はメンタルが人の体にどれだけ大きな影響を与えるかということを証明している出来事だと思います。
子供の頃、学校に行きたくない時にお腹が痛くなったり、熱がでたりしたことはありませんか?親からすれば「行きたくないから仮病を使っている」と思うかも知れませんが、心の底から「いやだ!」と思うと、本当にお腹が痛くなったり、熱が出たりすることも充分あり得るわけです。
私達は大人なので(笑)、それをぜひプラスに使いましょう!
つまり、自分がずっと健康でいたいと思ったら「将来病気になったらどうしよう」ではなく、「ずっと元気でいられたら良いな」と思う事です。「病は気から」という言葉がありますが、メンタルやマインドは、私達が思っているよりも遙かに大きく体に影響を与えているのですね。