幸せな人生を送ったり、ビジネスで成功したりするために非常に重要なことは、明確な目標を持つということです。具体的にどうなりたいのか、それはいつまでに実現したいのか、ということが不明確では、達成できる確率は非常に低くなります。
目標が明確だと実現する確率が高くなる
仮にあなたが旅行に行きたいと思ったとします。次の二つのパターンでどちらの方が実現できる可能性が高いと思いますか?
- 一年後の夏休みに家族と一緒にハワイに行きたい。
- いつかわからないけど、誰かとどこかに旅行に行きたい。
明らかに前者であることが分かると思います。
ところが、これが人生の話になると「幸せになりたい」と思っていても(多分、これは全ての人に共通する願いだと思います)、具体的にいつまでにどうなりたいのか?が明確な人は予想以上に少ないものです。
「もっとお金が欲しい」という場合も同様です。
- 2年以内に年収を今の倍にする。
- とにかくたくさん欲しい。
この場合も、具体的な数字も期限も決まっていない後者は、それを実現できる可能性が圧倒的に低くなってしまいます。
より良い人生を送るためには、明確なビジョンを待つことがとても重要です。
ビジョンとは人生の目的
ここで言う「ビジョン」とは人生の目的のことです。
ここで大切なのは、目的であって目標ではないということです。目的と目標の違いはこんな感じです。例えばあなたが世界一周のクルーズをしたいと思っているとしましょう。そして、そのためには半年間の自由な時間と1,000万円が必要だとします。
- 目標:半年間の自由な時間と、1,000万円を手に入れる。
- 目的:世界一周のクルーズに行く。
世界一周クルーズはビジョンとは言えませんが、これを人生に置き換えて考えて見てください。つまりビジョンとは「何のために人生を生きるのか」という大きな目的と言えます。
起業してビジネスで成功したり、投資で財産を築いたり、何かの分野で有名になったり、それらは全て「目標」であって、「目的」ではありません。それを達成した結果どうなりたいのか?ということが重要で、それがビジョンです。
ビジョンが明確だとブレなくなる
ビジョンは最終的なゴールです。これが明確だと、日々起こる様々な出来事に影響されることが少なくなり、ブレなくなります。
例えば、あなたが会社から家に帰る時、いつも通る道が工事で通行止めだったり、普段使う電車やバスが止まっていたらどうなるでしょう。家に帰ることができないと思いますか?いえ、そんなことはありません。違う道を通って、別の路線を使って必ず家に帰れるはずです。また、道が工事中だった時に「どうしよう。この道が通れないと家に帰れない」とは思わず、「ここがダメならこっちだな」と、自然に別の道を歩いて帰るでしょう。
これは、
- 家に帰るという明確な目標がある
- 自分がそこに行けるという確信がある
の二つがあるからです。
これと同じように、ビジョンが明確だと途中で何か壁や問題に遭遇してもブレることが少なくなります。
ビジョンを設定する時に注意すること
あなたが心から達成したいと思う事であれば、どんなことをビジョンにしてもOKです。但し、その時に注意すべきことがあります。それは、「心の底から実現を願うことをビジョンにする」ということです。
もしもあなたが「どうせ達成できないだろうけど、何でも良いなら・・・」というように、実現を信じられないことをビジョンにしてしまうと、心で無理だと思っていることを達成しようとすることになり、矛盾が生じてしまいます。
かといって、今の状態ですぐに手にできることもNGです。ビジョンは人生の目的です。やればすぐにできることは「やれば良い」だけなので、目的にするほどの価値はありません。今の自分には難しくても、もうちょっと成長すれば手にできることがベストです。
また、それを達成した時に自分にとってプラスになることはもちろんですが、最低限、あなたの周りの人にとってもプラスになることをビジョンにしましょう。自分だけがプラスになるのはエゴでしかありません。そして、もしもあなたが会社を経営しているのであれば、社会にとってもプラスになることをビジョンにすることをおすすめします。
なかなかビジョンが明確にならない人へ
ビジョンがいかに大切か分かってもらえたでしょうか。でも、そうは言ってもすぐに明確なビジョンが生まれる人ばかりではないと思います。そんな時はこんな風に考えて見てはどうでしょう?
「多くの人に喜んでもらえる人になる」
あなたと一緒にいると「楽しい」「幸せに感じる」など、周りの人にプラスの影響を与えられる人になる。これも素晴らしいビジョンだと思います。そのために行動するうちに、きっともっと別のビジョンが見えてくると思います。何度変えても良いのです。自分が行動する原動力になるような、ワクワクすることをビジョンにしましょう!