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ストレスフリーのコツ:環境を変えるよりも効果的なこと

砂漠のオアシス

幸せな人生を送るためには健康であることも不可欠です。たとえ長生きしたとしても、病気で寝たきりではあまり意味がありません。

私は20代の頃に分子矯正医学というものに出会いました。私自身はそのことを深く学んだわけではありませんが、周りには詳しい人がたくさんいて、健康でいるためにはどうしたら良いかについて、栄養学の面からたくさん知識を得ました。

医学的に見て、これは絶対に真実だと言えることがあります。それは、「からだは食べたものからしか作られない」と言うことです。

「健康である」とは、体を作り上げている約60兆個の細胞が元気な状態であることを示します。そのためには細胞を作るために必要な材料を食事として体に取り入れる。これが栄養学の基本です。

しかし、私はこのことを知ってからたくさんの人を観察する中である疑問が生まれ、長い間その答えがわかりませんでした。

その疑問とは相反する次のようなものです。

栄養と健康に関する疑問
  1. 食事に気をつけて足りない栄養サプリメントなどで摂取しているのに、病気になってしまう人がいる。
  2. 栄養学的には全く栄養が取れていない食事をしていて、サプリメントなども全くとっていないのに病気にならない人がいる。

これは長い間私の中で疑問でしたが、ある時その理由がわかりました。

元気な細胞を作るためには、食事よりもメンタルが重要

例えば、仕事などのストレスが原因で胃に穴があいてしまうことがあります。時には脱毛してしまう人もいます。ストレスに対抗するにはさまざまな栄養素が必要ですが、中でも重要なのがビタミンCです。

ビタミンCが充分にあって、「ストレス < ビタミンC」という状態ならば良いのですが、逆に「ストレス > ビタミンC」になってしまうと、ストレスに負けてさまざまな症状がでたり、病気になってしまったりします(もちろん、その他の栄養素も必要ですが、ここでは一例としてビタミンCをあげています)。

栄養学的にいうと、「ストレスが多い人はビタミンCを多めに摂る必要がある」ということになるのですが、ここで重要なことがひとつあります。それは、「同じ環境下にいても、人によって感じるストレスは違う」ということです。つまり、人によってストレスが違う → 必要な栄養の量が違う、ということです。

別の例ですが、あなたは「笑うと免疫力がアップする」という話を聞いたことがありますか?(これに関しては、数多くの医学的なデータが発表されていますので、興味がある方はぜひ調べてみてください)

つまり、笑ったり、楽しいことが多かったりすると、それによって免疫力がアップして病気になりにくくなり、体がより良い状態に近づくということです。これもストレスの例と同じで、同じ環境で生活していても、いつも楽しんでいる人とそうでない人では健康状態に差が生じてしまいます。

細胞は、あなたの思考のフィルターを通して世界を見ている

これらの例から分かることは、「細胞がストレスを感じるかどうかは、あなたの考え方次第」ということです。細胞と環境について、世界的に著名な細胞生物学者であるブルース・リプトン博士はこのような事を言っています。

細胞は環境に直接触れていません。細胞は神経系の解釈によって生態を調整します。ですから、もし思考や人生に対する信念など、物事の捉え方を変えれば、入ってくる伝達物質や細胞機能が変わります。
私たちは遺伝に左右されてはいけません。なぜなら自分の力で環境を変えられる。自分の力で環境の捉え方を変えられるからです。(映画:HEAL「奇跡の治癒力」)

つまり、細胞は周りの環境を「あなたの解釈」を通じて捉えているということです。ということは、もしもあなたの心のフィルターがどんなことでも全てプラスに解釈するようなスーパー・ポジティブなものだったら、細胞はどんな環境の中でもそこを「良い場所」と認識するかもしれません。


参考
Heal「奇跡の治癒力」日本プレミア上映会ブルース・リプトン博士のお話が抜粋されています。

これが、「良い食事を摂っていても病気になる人もいれば、酷い食事をしていても元気な人もいる」という疑問に対する答えです。

もちろん、「良いメンタルを持っていれば、ジャンクフードばかり食べていても健康でいられるか?」と言われれば、それは違います。「からだは食べたものからしか作られない」ということは医学的に事実なので、十分な栄養を摂ることは非常に重要なことです。でも、健康であるために大切だと一般的に考えられている食事や運動などよりも、メンタルの方が影響しているかも知れないということです。

医者に行く病気の原因の90%はストレス

今は、大人も子供も常にストレスの中で生活していると言っても良いほど、日常生活にはさまざまなストレスがあります。

私が社会人になったばかりの頃は、インターネットはもちろん、携帯電話もありませんでした。営業という仕事をしていると外出することが多いですが、昔は一旦会社から外に出かけたら、会社に戻ってくるか、公衆電話から連絡をいれるかしない限り連絡を取る手段はありませんでした。

それが今は、いつでも携帯に電話が来ます。電車に乗っていようが、打ち合わせをしていようがお構いなし。急ぎの時に半日くらい連絡が取れないと「連絡が遅い!」とクレームになってしまうこともあります。

そのような状況は普通と思っているかも知れませんが、本来、人のからだは継続的なストレスに耐えられるようにはなっていません。それなのに、常にストレスにさらされているとあちらこちらに歪みが生じてしまい、それが最終的に病気という形で現れるわけです。

では、仕事のストレスを減らすにはどうしたらよいでしょう?もしも、「うちの会社はブラックかも?」という人がいたら転職するというのも良いかもしれません。でも、現代社会でストレスが多いのは、なにも会社のせいではなく、社会全体の問題の方が大きいと思います。それでは転職しても根本的な対策にはなりません。

最も効果的な方法は、メンタルを変えることです。同じ会社の中で仕事をしていても、感じるストレスは人によって大きく異なります。ポジティブな考えは、潜在意識を活用して目的の達成を早めてくれるだけでなく、体も健康にしてくれるのです。

考え方のクセを変えるのは簡単なことではなく、ある程度の時間も必要です。でも、一度変わってしまえばそれを継続するのは難しくありません。日頃から意識してより良いメンタルを手にすることが、本当の豊かさを手に入れる一番の近道だと思います。

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