「全ては思った通りになる」と言う視点から考えると、できるだけマイナスの事は考えず、プラスのことを考えた方が良い事は言うまでもありません。
良く言われる「プラス思考」ですが、実はここには気をつけなければならない大きな落とし穴があります。
達成までの過程では必ず失敗がある
何かをやろうとした時、いつもいつも思った通りにうまくいくなどと言う事はあり得ません。結果として、うまくいくこともあればそうでない時もあります。どんな場合でも、何事もなく達成できることはまれで、途中でいくつもの壁があることは最初から知っておいた方が良いでしょう。
チャレンジする結果が大きければ大きいほどうまくいかない出来事に遭遇する確率は高まります。プラス思考が大事と言うと、「どんな時でもうまく結果だけをイメージする。失敗したときの事は考えない方が良い」と受け取ってしまう方もいると思いますが、それは正しくありません。
人は元来、プラスの結果よりもマイナスの結果の方がイメージしやすいものです。つまり、マイナスのことを頭の中から消し去り、プラスのことだけを考える言う事は非常に難しく、不可能と言っても良いでしょう。
それではどうしたらよいのでしょうか。
まず最初に、うまくいくかもしれないしうまくいかないかもしれない、ということを認識し、それを受け入れることです。
最初に「全ては思った通りになる」と書きましたが、正確に言うとこれは「全ては意識した通りになる」といえます。
例えば、あなたが何かをやろうとして、それには大きなリスクを伴うことだとしましょう。意図した結果通りになれば大きなプラスが得られますが、そうでないと計り知れないダメージを受けてしまう。そんな状況です。
プラス思考は「マイナスを見ないこと」ではない
そんな時、「うまくいかなかったときのことをイメージするな」と言ってもそれは非常に難しいはずです。見ないように、見ないようにとすればするほど、意識はそちらに行ってしまいます。
つまり、頭の中ではプラスの結果を見るようにしようとしていても、実際に心の中ではマイナスの結果を大きく意識してしまう。そんな状態になってしまうのです。このような場合、あなたの意識が向いている「マイナスの結果」が起こる可能性が高くなってしまうということです。
このような場合の考え方のコツはこんな感じです。
- プラスの結果とマイナスの結果両方があることを認識する。
- 両方の結果を受け入れる覚悟する。
- そして自分がプラスの結果を得られるように意図して行動する。
見たくない、できることなら蓋をしたい。そんなふうに思っているものは心の中では大きな恐れや恐怖の対象になっているはずです。そして、恐れる気持ちが大きくなると言うことは、心の中ではそのことに対する意識がどんどん大きくなり、欲しくないはずの結果なのにそれを手にする可能性がアップしてしまうのです。
この時の考え方のコツは、欲しくない結果を見ないのではなく、それも含めて全ての結果を受け入れた上で、欲しい結果を自分の意思で選択することです。そうすることで正しい方向意識を向けることができるため、それを手にできる確率が確実にアップします。
fukuzo